「西陣connect」によるコラボレーション作品の完成及び出展予定の「サウス・バイ・サウスウエスト 2020」中止について
京都市では、「西陣を中心とした地域活性化ビジョン」の推進を図るため、活性化プロジェクトの一つである「西陣 文化のスタートアップスタジオ構想」(※)を提案 した株式会社博報堂と共に、その構想実現に向けた具体的な活動「西陣connect」(※)を展開しています。
「西陣connect」では、西陣と国内外の企業や人をつなぎ、西陣にイノベーションが創発しやすい環境をもたらすため、その最初の取組として、西陣の伝統技術と異業種の企業との共創による商品開発を進めてきました。
この度、2つのコラボレーション作品が完成しましたのでお知らせします。
なお、これらの作品を世界最大級のクリエイティブの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)2020」に出展する予定としていましたが、同イベントが中止となったため、完成した作品の展示・公開方法については改めてお知らせします。
1 完成したコラボレーション作品
【PROJECT “DRESS”】
アウトサイダーアートと西陣の織り手によるウェディングドレス製作
アウトサイダーアーティスト、西陣の織り職人、世界的ファッションデザイナーの異色の3者が、 ジャンルを超越して1つのプロダクトを作り上げた。完成したのは世界にひとつだけの「西陣ウェディングドレス」。
【PROJECT “FURNITURE”】
シンガポール家具ブランド”SCANTEAK“と持続可能性を大切にする西陣ファーニチャー開発
環境に配慮した家具ブランドと、文化を後世へ 残したい西陣職人が、持続可能性をテーマに家具を共同開発。第一弾シリーズ「OBI(帯)」が完成。
今後「ORIKI(織り機)」「UNAJI(うなじ)」シリーズを随時発表予定。
2 その他
完成した作品は、アメリカ合衆国テキサス州オースティンで開催される世界最大級のクリエイティブの祭典「SXSW2020」の「トレードショー」(3月15日~18日)に出展し、西陣の魅力と可能性を世界に発信するとともに、今後、更なる西陣との商品開発や共同事業に発展するような、企業や人とのつながりの獲得を目指していました。今回、新型コロナウィルス感染症が拡大している状況を踏まえ、同イベントが中止となったため、完成した作品の公開・展示方法については今後検討し、決まり次第お知らせします。
【参考 「SXSW」について】
「SXSW」は、アメリカ合衆国テキサス州オースティンで毎年3月に開催される、音楽、映画、最先端技術等を体験できる世界最大級の複合型イベントです。
期間中は、様々なトークイベント、展示、ライブ、上映等が行われ、世界中の企業が多彩なコンテンツを発信するマーケティングの場としても注目されており、多くの人や企業が訪れます(2019年には106カ国から延べ41万7,400人が参加)。
「SXSW」最大の展示会「トレードショー」は、世界的な大企業や新興企業が最新のアイデアやプロトタイプ(試作品)を展示する場となっています。
※ 「西陣 文化のスタートアップスタジオ構想」は、西陣の未来の担い手となる若者を地域に呼び込み、ブランディングやマーケティング等の博報堂の専門チームと 西陣の地域が一体となってサポートすることにより、起業家や職人を地域全体で 育てるための体制づくりを目指す中長期的な構想です。
※ 「西陣connect」は、上記構想の実現に向け、西陣の伝統技術と異業種の企業との共創による商品開発等により、西陣の魅力を広く情報発信し、国内外の企業や人を巻き込み、西陣にイノベーションが創発しやすい環境をもたらすための具体的な活動です。
「西陣connect」ホームページ https://www.nishijin-connect.com/
コラボレーション作品の英語対応ホームページ https://www.nishijin-connect.com/english