木版画 5人展 twinkle twinkle little things
開催概要
日々の暮らしに埋もれる、「きらめく小さな星々」を丁寧にすくい上げ、独自の視点で制作を続ける 5 人の木版画作家、川端千絵・久木朋子・田村洋子・本田このみ・ba-ba Woodcut print による展覧会です。
木版画の持つ温かな風合いや力強さ、または透明感のある色彩の美しさを存分に堪能して頂き、皆さまの生活にささやかな安らぎと幸福感をお届けできたらと願っております。
▼川端千絵 / Chie Kawabata
日々の暮らしの中で、ふと心に引っかかった物や風景、 出来事からイメージを膨らませて作品を制作しています。 それは単に想像の世界を膨らませるような事では無く、 自分の内に深く潜っていく感覚に近いものです。
そこから拾い上げるイメージは、私にとってどこか懐かしく、 安らぎを与えてくれるもので、そして非常に個人的なものです。 しかし、私のそんな個人的な作品が、見知らぬどなたかの心に 引っかかる時があり、それがとてもおもしろく、 愛おしく感じながら作品を作っています。
日本の伝統木版画の代表的な技法であるぼかし刷りと、 現代技法であるニスを版に塗布して独特のテクスチャーを 刷り取る技法や木版凹版技法を取り混ぜて制作しています。
▼久木朋子 / Tomoko Kyuki
山登りや里山生活の中で出会った自然をモチーフに、生き物たちのつながりや季節の移り変わりなど自然の循環をテーマに多色摺木版画を制作しています。
色数分の版木を彫り、バレンで摺重ねていく、昔ながらの手作業の多色摺木版画は、たくさんの生き物たちを楽しく鮮やかに表現するぴったりの方法だと思っています。
▼田村洋子 / Hiroko Tamura
自宅の庭で育てた植物や野菜、身の回りの風景などがモチーフとしてよく作品に登場します。 植物たちの成長を間近に感じてパワーをもらいながら、その力強い生命力や美しさ、不思議さを表現できればと思っております。近年では新たに彫り進み版画にも挑戦しています。水性木版画特有の淡い色の重なりを楽しんでいただけますと幸いです。
▼本田このみ / Konomi Honda
作品制作は私にとって時々書き留める日記のようなものです。
「ここから見た風景がキレイだったよ。」
「この色とこの色の組み合わせ、よくない?」
「今日ちょっと眠たいんだよね。」
小さな出来事を作品にのせて、見ていただいた方の新しい発見になったり、息抜きになったり… 少し気持ちが豊かになるような、作品を作っていきたいと思っています。
制作技法として水性多色木版画を選んでいます。木版画の持つ柔らかな色彩や「彫り」と「摺り」という作業を経ることで出る独特の手作業の味が面白く、「版」という媒体を通して制作するからこその「思い通りにはいかない、少し自分とは距離のある表現」がとても魅力的です。
日々のちょっとした出来事を伝えるには、それくらいの軽さ(距離感)もちょうど良いのかなと、このコンセプトを書きながら思いました。
▼ba-ba woodcut print
出産後、子育てをしながら子どもの服を縫ったり編み物をしたり、その延長で木版画を再開することになりました。散歩の中で見つけた花や季節の花、記憶を喚起する花などをモチーフに、模様のような花の絵を作っています。
日々の生活の中で何かを作ることは私にとって生きることそのものなのだと改めて実感しています。
私の木版画は小さな版がひとつと墨1色で摺りあがります。このシンプルな方法は当時、まだ幼い子どもと生活しながら見つけた知恵でした。小さな版画を並べるとテキスタイルの模様のようにつながり、広がり、その画面からはまた別のカタチを発見することができます。
日時 | 9月9日(土)~9月18日(月・祝) 12:00~18:00 休廊|9月14日 ※木曜定休 |
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場所 | ギャラリー・ヘプタゴン |
関連URL | https://www.heptagonworks.com/daily-movement/twinkle-twinkle-little-things-202399918 |
主催・問い合わせ | ギャラリー・ヘプタゴン TEL:080-7583-3388 MAIL:[email protected] |
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