西陣織史料室「西陣貼交屏風展」
開催概要
屏風は元来、風や視線をさえぎるための日本の伝統ある家具の一つですが、近年は住まいで見かけることが少なくなり、絵画や美術鑑賞品として使用されていることで目にする機会があるかもしれません。
西陣では古来より、織物を屏風に貼り合わせ、記念のしるしとして、また記録として遺しておく習わしがありました。これらの屏風を西陣では織物貼交屏風と呼んでいます。
織物は消耗品であることから、他の工芸品と比べると傷みが出ることは免れませんが、貼交屏風は使用する前の織物を貼り合わせたものであるため状態がよく、比較的、織物の鮮明さが保たれています。
また、組織、色彩、意匠などから、制作当時の西陣織の技術、技法や、流行の変遷などを知ることができます。それぞれの時代の節目として、また国や業界の慶事があった際に制作したものが多く、時としてその時代の社会背景まで感じとることが出来ます。
帯やきものなどといった衣装や製品としての形はありませんが、小さな布地一点一点に製織の想いが詰まっており、今回ご紹介する作品により、西陣織の幅広い多面的な華麗さと魅力を感じて頂くことができるでしょう。
新しい年を多彩な屏風で祝しました。是非、ご高覧頂ければ幸いです。
日時 | 令和3年1月12日(火)~3月24日(水) 10時~17時(1月21日(木)~2月28日(日)は10時~16時) 休館日:毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日火曜日) |
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場所 | 西陣織会館3階西陣織史料室(上京区堀川通今出川下る竪門前町) |
料金 | 無料 |
主催・問い合わせ | 一般財団法人西陣織物館 電話:075-432-6130 |
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