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河合里奈個展《それが何であるかを確かめること》

開催概要

河合里奈は精神と身体の仕組みと構造をテーマに、「視覚的な領域」と「非視覚的な領域」の関係性を追求しています。

彼女の絵画と身体表現は、社会のあらゆる事物を「虚構」と捉え、肉体と精神の狭間でもがく姿を描き出します。

彼女は人間が人間社会の中で必死に生きている様子は、あたかも動物が守るべきものを守ろうとして憑依変容したかのようであると考えます。

内なる精神の混沌と外界の現実が交わる瞬間を捉え、その狭間で生まれるものを鑑賞者と共有し、それが何であるかを確かめること。それが彼女が作品を通して目指すところです。

彼女の作品を通じて、私たちは自身の存在と社会の構造を新たな視点から見つめ直すことができるでしょう。

この機会にぜひご高覧ください。

【河合里奈ステートメント】

私は、近年の考察から「精神と身体の仕組みと構造」をテーマに「視覚的な領域」と「非視覚的な領域」の関係性を追求しながら、絵画と身体表現の作品を発表しています。

絵画や身体表現のメディアを通し、自己の世界(精神と肉体)と物質世界(モノと社会)に垣間見えるものを鑑賞者と共有・体現することを目指しています。

現代社会では今も目まぐるしく経済が動き、世界情勢は刻一刻と変わり、知らず知らずのうちに人々の生活や精神をも脅かしています。

社会のありとあらゆる事物が「虚構」ととらえられ、顕著に視覚化する事は到底不可能にも思えます。

そして自己の意思表明を試みる人間は肉体と精神の狭間でもがくのです。その際とても曖昧な内的な精神空間と外的社会構造が立ちはだかりますが、動物の本能的な行動のように人間も同じく時に憑依を見せ変容するのです。

精神は、私たちが纏う身体から離脱する事はできないという因果関係で結ばれており、その関係は残酷であると同時に悦ばしい事だと考えます。

《無題・詩 (体内の踊る細胞を覗く
バブルする記憶はいつも身体も憶えているのだ
耳をすましてみようよ
怖くなんかないよ)》
和紙にドローイング
H360×W274mm 
(2024)
《踊りの波形》
キャンバスに油彩
H333×W245 mm 
(2024)
《骨の髄と関節の内へ潜る》
ネパール手漉き紙にドローイング
H750×W450mm 
(2023)
日時9月21日(土)~9月29日(日)
12:00~18:00
休廊日:9月26日(木)
場所Gallery Heptagon(ギャラリー・ヘプタゴン)
関連URLhttps://www.heptagonworks.com/
主催・問い合わせ主催:Gallery Heptagon
問い合わせ先:080-7583-3388

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