NISHIJIN+が新たなコラボレーション商品を開発! ~「まるごと美術館」で商品展示を行います~
京都市では、「西陣を中心とした地域活性化ビジョン」に掲げる活性化方策の具体化を図るため、民間主体の活性化プロジェクト「NISHIJIN(ニシジン)+(プラス)」※1の取組を進めています。
この度、プロジェクトで開発した新たなコラボレーション商品を、西陣地域の寺院等で共同開催する「まるごと美術館※2 2023年春」において展示しますので、お知らせします。
1 新たなコラボレーション商品
J LIFE gifts×西山治作商店 「箔組子コースター」
西陣の組子細工インテリアブランド「J LIFE gifts」※3が、伝統技術を大切にしながら常に新しい挑戦を続けている、西陣の箔工芸「西山治作商店」※4とコラボレーション。
<商品説明>
伝統的な組子細工の技術をいかし、現代の暮らしに生きるインテリアを生み出してきたJ Life giftsと、伝統技法で帯地に使われる引箔の技術をいかし、様々な次世代の箔商品を生み出してきた西山治作商店。
二つの西陣の工房がコラボレーションし、箔による装飾を施した新たな組子細工の商品を生み出しました。
箔で煌びやかに彩られた美しい造形の組子細工のコースターは、これまで伝統工芸に触れてこなかった人々の目をも惹きつけ、その生活を豊かにします。
※ 写真は、箔による装飾を施す前の組子細工のコースターです。完成したコラボレーション商品は、「まるごと美術館 2023年春」において、発表・展示します。
大植染工×京すだれ川﨑 「グラデーションすだれKASUMI「春うらら」」
伝統の技術で現代を彩る西陣の染色工房「大植染工」※5が「京すだれ川﨑」※6とコラボレーション。
<商品説明>
着物の伝統的な染色技術の一つである「ぼかし染め」を独自に昇華させ、人々の目を次々と奪う染の表現を展開してきた大植染工と、「ぼかし染め」に着想を得た「グラデーションすだれ」を展開する京すだれ川﨑。
「ぼかし染め」に共通点を持つ二つの工房がコラボレーションし、大植染工が伝統の技法で染色した竹を、京すだれ川﨑が編み上げることにより、大植染工のこれまでの作品になぞらえた、新たな配色の「グラデーションすだれ」を生み出しました。
2 商品の販売
コラボレーション商品の販売につきましては、販売開始時期等が決まり次第、ポータルサイト「にしZINE」でお知らせさせていただきます。
3 「まるごと美術館 2023年春」の共同開催及び商品の展示
西陣地域の活性化の取組として定着している「まるごと美術館 2023年春」を共同開催し、開発したコラボレーション商品を展示します。
展示を通じて、コラボレーション商品の魅力を地域内外に広く発信するとともに、「まるごと美術館」のプログラムの充実を図り、更に地域の魅力を発信する取組へと発展させていくことを目指します。
【会場】妙顯寺、妙蓮寺
【日時】令和5年3月25日(土曜日)~4月5日(水曜日)
日中拝観:午前10時~午後4時
夜間拝観:午後6時〜午後9時
(妙蓮寺は午後6時~午後8時)
【拝観料】800円
【主催】まるごと美術館実行委員会、NISHIJIN+ 他
【展示予定の商品】箔組子コースター、グラデーションすだれKASUMI「春うらら」
※ コラボレーション商品は、妙顯寺で展示します。
<補足情報>
(※1)民間主体の活性化プロジェクト「NISHIJIN+」(株式会社WAlive)
西陣の伝統産業と様々な産業やブランド等とのコラボレーション商品の開発・販売を行い、地域力をいかした展示イベントの開催などを通じて、西陣の歴史やその商品の魅力を広く発信するプロジェクト
西陣を「新たな文化が生まれる場所」として再定義し、将来に渡り持続可能な産業が息づくまち「西陣」を創り出すことに取り組んでいる。
【プロジェクトの詳細】
https://nishizine.city.kyoto.lg.jp/project/nishijinplus/
(※2)まるごと美術館【まるごと美術館実行委員会 代表 菅 真継】
西陣エリアの寺社仏閣の特別拝観と合同で開催する「春・秋の展覧会」
2017年の秋から開催され、寺宝に加えアート作品や伝統工芸品の展示を行うとともに、ライトアップなどを実施し、京都らしい建築や文化財、地域の魅力を発信・体験していただくイベントとなっている。
(※3)J LIFE gifts(〒602-8428京都市上京区幸在町708)
西陣にショールームを構える組子細工のインテリアブランド。静岡県浜松市にある50年以上続く木製品メーカーの職人技を生かし、現代の生活に合うプロダクトの製造・販売をするほか、オーダーメイド「おあつらえ組子」や店内での組子細工ワークショップも開催している。
(※4)金銀模様箔製造卸 西山治作商店(〒603-8223京都市北区紫野東藤ノ森町2)
創業以来、受け継がれた伝統技術を生かし、400 年余の京都・西陣の帯を支える人の手でしか生み出せない「美」を追求している。箔や塗料を何層にも重ねることで生み出される模様は、薄く、柔軟性があり、素材の風合いを損ねることなく、しかも深み(立体感)を持っており、そのバリエーションは、無限の可能性を秘めている。伝統の技術を大切にしながら常に新しい挑戦に挑み続けている企業。
(※5)大植染工(京都市北区)
京都の織物の産地として知られる西陣において、48年間、独自の染色表現を探究し、染色職人として技を磨いてきた大植 裕が代表を務める。着物の伝統的な染色技法である「ぼかし染め」を試行錯誤によって発展させ、独自の染め技法「幾重染」を編み出し、伝統の技術で現代を彩ることに取り組んでいる。美しく色を重ねるために染料を越境させない「幾重染」だからこそできる染色表現により、様々な作品が生み出されている。
(※6)京すだれ川﨑(〒621-0052京都府亀岡市千代川町千原片ホコ14-3)
代表・川﨑音次が京都市内の老舗すだれ店での11年間の丁稚修業を経て、1972年に京都市右京区嵯峨野にて独立。1988年に現在の地、京都府亀岡市千代川町に移転する。すだれの技術と素材を守り、未来に伝えるため、現代の住空間にも合わせたインテリア建具、雑貨などを「京すだれ」の技術をいかして生み出している。