「西陣伝統企業のアイテムで楽しむ七五三」
西陣に学ぶ traditional culture, art, history and technology.
10 月に入ると、七五三詣の可愛いお子様方を見かけるようになります。しかし、コロナ禍で七五三の形式も変化し、同居家族との写真撮影のみとする家庭も増えているそうです。西陣は伝統が息づき、伝統工芸に携わる職人が多くいるまちなので、受け継がれる工芸品やお誂えを楽しむのはもちろんですが、手芸・ハンドメイドファン、子育て中の方からも人気を集める企業があります。
今回は「もっと楽しい思い出を作りたい」という親御さんの気持ちに寄り添うアイテムを、西陣よりご紹介いたします。
■七五三の髪飾りを手作り
七五三の髪飾りをつまみ細工で手作りするのはいかがでしょうか。つまみ細工とは、小布を二つ折りにしたものをつまみ、複数組み合わせて花鳥風月を形作る日本の伝統工芸です。
西陣にオフィスを構えるタカギ繊維のオンラインショップには、つまみ細工キットが豊富に取り揃えられています。初めてですが、京ちりめん「彩花のブローチ」キットでつまみ細工に挑戦してみました。
▲キットで作ったお花と専用器具「ツマミッコ」「ハサミッコ」、専用ボンド
専用器具等はオンラインショップでお求めいただけますが、お手持ちのピンセットや接着剤でも製作可能です。説明書通りにちりめん生地を折り、ボンドで貼り付けていきます。
週末の時間を利用して、髪飾りとしても使える2way ブローチが完成しました。お子様と相談しながら着物に合う生地で作るのも良い思い出となるでしょう。
■弟妹さんには金襴ベビー・キッズ袴
七五三の際、弟妹さんに何を着せようか悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし和装をお考えでしたら、お子様用の金襴袴がおすすめです。
金襴とは、西陣を主産地に受け継がれてきた高級紋織物です。金箔・銀箔や金糸・銀糸に色糸を交えて緯糸にし、紋様が浮き出るように織っています。
その金襴でベビー・キッズ袴を製作されているのが、堀川今出川の南に本社を構える伴戸商店です。自宅で子供の撮影をする方が増えたこと、SNS で多数リクエストを受けたことが製作の背景にあるそうです。
オンラインショップで80 サイズからお求めいただけます。まだ手のかかる弟妹さんも袴でおめかししたら可愛いですよね。節句や誕生日のお祝いの際も、金襴織物の輝きが華を添えてくれること間違いなしです。
Special Thanks
タカギ繊維株式会社
京都市上京区黒門通上⾧者町上る榎町374
TEL:075-441-4181
▼オンラインショップPanami
https://www.takagi-seni.com/
株式会社伴戸商店
京都市上京区竪門前町404 番地
TEL:075-431-3101
▼オンラインショップ
https://kinranbando.theshop.jp/
Editor
Lalaena(ララエナ)
結婚・出産を機に退職後、モダンクラシックをテーマにした刺繍ヘアアクセサリーブランド“Lalaena”を立ち上げる。2016 年よりbe 京都での委託販売を開始。ワークショップ主催、百貨店出展を経て、現在は手芸用品メーカーの縫製スタッフとして刺繍技術を磨きながら勉強を続けている。1 児の母。
ウェブサイト:https://www.lalaena.com