西陣で朝食を~町家でいただくモーニング~
西陣に学ぶ traditional culture, art, history and technology.
春分を過ぎ、日ましに春の爽やかさが感じられるようになりました。仕事や子供の春休みなどで慌ただしい時期ですが、天気の良い日は美味しい朝ごはんをお目当てに西陣に出掛けてみてはいかがでしょうか。
今回のコラムでは、朝食をいただける西陣エリアの町家カフェをご紹介します。
■Café Frosch
北野天満宮から程近い、七本松通に面した「Café Frosch(カフェ・フロッシュ)」は、築年数不明の町家を改装した趣のあるカフェです。午前9時からいただけるのは、店主のこだわりが感じられる朝ごはんセット。一押しは、提携店「DANJI Manual Crafts & Brot」の石窯で焼いた麹パンにヨーグルト・ジャム・クリームチーズが添えられたセットです。
私が訪れた日の自家製ジャムはブルーベリージャム。麹パンは、写真の左からじゃがいものパン、マルチシードライ麦パン、いちじくクルミパンでした。麹パンの元になっている生麹は、京都で自然栽培した米を麹にしたものだそうです。じっくり寝かせた麹と自家培養発酵種を使って焼き上げたパンは、麹特有の甘みがあり、もっちりとした食感を楽しめます。
座敷席を通り抜けると、ゆったりくつろげるソファ席の奥にこだわりのアンティーク家具や器を販売するギャラリーが広がっています。中庭からの自然光が心地よく、つい長居したくなってしまいます。
■お菓子つくる
猪熊通沿いの町家を改装し2021年にオープンした「お菓子つくる」。午前8時30分から朝ごはん、午後1時からデザートとドリンクのセットをいただける話題のカフェです。
L字型のカウンター席に囲まれたモダンなオープンキッチンが印象的な店内。お菓子が仕上がるまでの繊細な作業を目の前で楽しめるので、待ち時間もあっという間に感じます。
朝のメニューから「つくるのドーナツ」と「あんバタースコーン」をオーダー。ドーナツは砂糖がたっぷりかかっているにも関わらず、程よい甘さです。イーストドーナツならではの軽さもあいまってペロリと食べてしまいました。「あんバタースコーン」は、溶けたバターとあんこの柔らかさ、スコーンのザクザクした香ばしさという対照的な食感を同時に味わえる、何度でも食べたくなる組み合わせ。朝から甘いものをいただく幸せな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
■カフェ・プラスショコラ御所北
地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩3分、同志社大学室町キャンパスの北側に位置する「カフェ・プラスショコラ御所北」。「カカオを楽しめるカフェ」をコンセプトに、本店のプラスショコラ宮川町に続く2店舗目としてオープンしました。
御所北店では、午前8時30分からドリンクとカカオの魅力たっぷりのホットサンドがいただけます。
私はカフェラテと、ホットサンド「大人なチョコバナナ」を注文。バナナ丸ごと1本とエクアドル産チョコを贅沢に使用しており、見た目以上にボリュームがあります。温められたバナナの甘さとチョコレートのほろ苦さが絶妙に混ざり合った、まさに大人向けのチョコバナナ!贅沢な気分に浸れるホットサンドは、是非ご賞味いただきたい一品です。
※営業日および営業時間等の詳細については、各店舗のウェブサイト等をご確認ください。
Special Thanks
Café Frosch
〒602-8317京都市上京区七本松通五辻上ル東柳町557-7
TEL:075-200-3900
URL:https://www.cafe-frosch.com/
お菓子つくる
〒602-0081京都市上京区瑞光院前町36-2
TEL:075-205-3878
URL:https://www.instagram.com/okashi_tsukuru_kyoto/
(Instagram)
カフェ・プラスショコラ御所北
〒602-0022京都市上京区上立売東町29 シェアショップ幸1階
TEL:075-468-4575
URL:https://www.pluschocolat.net/
Editor
Lalaena
結婚・出産を機に退職後、モダンクラシックをテーマにした刺繍ヘアアクセサリーブランド“Lalaena”を立ち上げる。2016 年よりbe 京都での委託販売を開始。ワークショップ主催、百貨店出展を経て、現在は手芸用品メーカーの縫製スタッフとして刺繍技術を磨きながら勉強を続けている。1児の母。
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https://www.lalaena.com