年末年始のお供に！西陣のあったかグッズ＆手芸キット
西陣に学ぶ　traditional culture, art, history and technology．

ハンドメイド作家Lalaena（ララエナ）が手芸・ハンドメイドファン＆ユーザー目線を交えてお送りするコラム第3弾。

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そろそろ冬休みや年末年始の予定を考える頃でしょうか。まとまったお休みは、ものづくりにじっくり取り組める良い機会。今回は、手元のあったかグッズと手芸初心者の方にも手軽に楽しんでいただける手芸キットをピックアップしました。

■西陣の絹糸屋さんが作ったシルクのハンドウォーマー

西陣の中心をなす大宮今出川周辺はかつて「千両ヶ辻」と呼ばれ、1日で千両の生糸・織物を商ったとされる地域です。その地で百十数年以上にわたり絹商品を作り続けてきた中忠商店。初代の名にちなんだシルクブランド「中村忠三郎商店」は、オンラインショップをベースに展開しています。

冬場の手芸は手元の冷えが気になりますよね。絹紡シルクを使用した指あきタイプのハンドウォーマーは、手先の感覚が重要な細かい作業にピッタリ。指の動きを妨げることなく、手首から手のひら全体を心地よく温めてくれます。手芸をしながらハンドケアが叶う、プレゼントにもうってつけのアイテムです。

一方、マルチウォーマーは肌にあたる内側がシルク100％、外側はコットン100％の二重編み構造。手を洗うことが多い場面でも着脱の手間なく快適です。長袖トップスの袖口から少し見せても違和感なく着用できるのがポイント。足首にも使用できるので、1つ持っていると重宝しますよ。

■京都ならではのオリジナルビーズキット

京都らしいオリジナル商品を数多く手掛けるビーズキットショップ「京都・西陣ホビックス」。センス溢れるビーズキットのみならず、最新技術を駆使して染め上げたビーズも必見です。

バラエティに富んだビーズキットの中でも特に心惹かれたのが、「京・西陣柄　京染風根付け」シリーズです。着物柄から着想を得たレトロモダンなデザインに加え、高度な技術でコーティングしたビーズも魅力的。

シリーズの中の「橘」は、 平安時代より染料として栽培されている紅花から1%だけ抽出される紅を着せた「京・花紅ビーズ」、紅と藍の2色から作られる「京・二藍ビーズ」を使用して編んでいきます。作るたび、眺めるたびに日本の伝統色の風合いが心を和ませてくれることでしょう。

■職人技で宇治抹茶までもがビーズに！

京都のお茶屋さんの抹茶を使用して染め上げた「京・宇治抹茶ビーズ」。「お濃茶」と「お薄」の2色展開です。染料ではない抹茶をビーズに着せるのは大変難しく、職人さんが何度も試行錯誤を繰り返し作り上げたのだそう。今にも芳醇な香りが漂ってきそうな珍しいビーズは、京都土産としても喜ばれるでしょう。

■刺繍愛好家が集う西陣の名店

遠藤染工場の刺繍・織物部門として創設された「Art Fiber Endo（アートファイバーエンドウ）」。井戸から汲み上げた湧水で糸の染色を行う、刺繍愛好家に人気のお店です。
定番商品はオンラインショップでお求めいただけますが、何と言っても素晴らしいのが実店舗の品揃え！2000点以上ものオリジナル商品に囲まれる店内は、刺繍愛好家にとって夢のような空間です。

■変わり糸の質感が映える刺繍キット

刺繍モチーフとして人気のあるミモザ。Art Fiber Endoが染め上げたモール糸で刺繍すると、初心者の方でも簡単にミモザのふんわり感を表現することができます。素敵な1年の始まりに、刺繍作品を飾ってみてはいかがでしょう。