茶道資料館令和2年新春展「近代の博覧会と茶の湯」(併設展 「印籠 -Inrô- の世界」)
開催概要
19世紀後半,万国博覧会は各国がそれぞれ独自の思想や最新技術を示し,国家の威信をかけて臨む祭典でした。明治維新を契機として近代国家への道を歩みはじめた日本は,各国で開催される万国博覧会で欧米諸国の先進技術を学び取る一方,茶の湯を日本固有の文化のひとつとして世界にアピールしました。
また日本国内では,裏千家十一代家元玄々斎精中(げんげんさいせいちゅう・1810-1877)の創案に基づき,高弟前田瑞雪(まえだずいせつ・1833-1914)が,明治5年(1872)に開催された第1回京都博覧会において訪日外国人のために卓と椅子を用いた新しい茶の点前「立礼(りゅうれい)」を披露するなど,西洋化する生活様式に対応した形式が考案されます。
本展では,国内外で開催された博覧会へ出品された千家十職の作品や,立礼の成立を示す史料,京都の伝統工芸に取り入れられた新しい技術や図案をめぐる作品などを展示し,日本を取り巻く情勢が大きく変容した時代の茶の湯について紹介します。
※期間中に一部作品の展示替えいたします。
併設展「印籠-Inrō-の世界」では,海外からの里帰り品を含む印籠と根付,および印籠箪笥を展示します。
日時 | 令和2年1月7日(火)~ 3月29日(日) 9時30分~16時30分(入館と呈茶は16時まで) 休館日:月曜日(ただし1月13日は開館),1月14日(火),展示替期間(2月3日~27日) |
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場所 | 茶道資料館(上京区堀川通寺之内上る寺之内竪町682) |
料金 | 一般700円,大学生400円,中高生300円,小学生以下無料 |
関連URL | http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/index.html |
主催・問い合わせ | 茶道資料館 電話:075-431-6474 |
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